増毛という方法は,元の場所にある程度元気な毛が生えていないとだめである。細い産毛しかない状態では結ぶこともできないし,無理に結んでも抜けてしまうのだ。 そういう意味では,一時的な繋ぎにしかならない。 あるいは,私のように,かつら装着までの移行措置,とでもいうべき位置づけになる。 第一,増毛なんていう金のかかる方法を何年も続けたら,財布がもたない。 これは増毛という手段の、最大の欠点である。 かつらの場合は,対象面積が広かろうが狭かろうがほとんど費用はかわらない。 しかし,増毛は,対象面積の大小が,費用の大小に直結する。 もちろん,かつらサロンに相談すれば、面積が広くてもできると言うだろうが,それに乗ってしまうと,いいカモになる。 実際,自分はそうであった。 1万本では1年間持たなかったのだ。 毛の根本に結びつけるわけだが、毛が伸びればいっしょに上がってしまう。また,ほどけるものも多数ある。 だから、常に追加していかないと、増やした状態を維持できない。 また,仕上がりを見ると,ついつい欲が出て,もう少し増やすようにお願いする。かくして,最初の1万本はあっと言う間に消費してしまった。 この方法では、月に何回、何本植えるかは、客が決める。あらかじめ契約した本数を使い切ると、また追加の契約をするのだ。 結局,5千本の追加を2回,つまり1万本の追加が必要になったのである。 これは予定外の出費であった。 とはいえ、金額の点を除けば,この増毛は満足であった。 時間をかけてゆっくり増やす、というのは他の方法では無理だ。 なお、安価に効果が得られるものとして、吹き付けるタイプの増毛剤がある。 下の写真は「ブラックプリンター」と呼ばれるもので、1本4千円強だ。 (写真をクリックすると販売店にジャンプする) ![]() |
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