第2話 育毛剤


薄毛に直面したとき、かつらと割り切れる人はそうはいない。真っ先にチャレンジするのが薬、つまり養毛剤だ。

最初は一番安いコンビニなんかでも売っているやつ。ローションなんだか薬なんだか区別がつかない
1本、1ヶ月だけ試す。もちろん,効かない。

悩む。そして、次にステップアップして値段の高いやつになっていく。
一番最初に買ったやつは1本千円くらいのやつだが、やがて1本数千円から、場合によっては何万円ほどもするやつに手を出すようになる。
合理的な思考を失っていては、もはや髪には代えられないのだ。
恐ろしい事に、買い始める時は1本千円でも高いなぁと思うのだが,やがて感覚が麻痺してくる。1本1万円くらい、高いとは思わなくなるのだ。
だが,このあとに始まる出費地獄から見ればたいした問題ではない。
この話は後述するが、育毛サロンに通うようになると、1万円は小銭扱いになる。感覚が麻痺するのだ。実に恐ろしい。

育毛剤の販売店は「効き始めるまで最低半年は続けないと」と平気で言うが
そんな悠長なことは言っていられない。こちらは半年も待っていられないのだ。

どんな養毛剤でも、だいたい2本目は買わない。
次から次へと商品を試す。
こんな使い方では効くはずはないのだが,焦りがあると,半年使い続けるなんてのんびりしたことは、とうていできない。

さて、今でこそ、医薬品扱いの養毛剤があるが、筆者が薄毛に悩んでいた頃は、そんなものはなかった。 だが、そんな状況に転機が訪れる。

「ロゲイン」が発売されたのだ。
発毛効果のある医薬品の第一号である。
高い発毛効果を持つ薬であり,将来は日本でも発売する予定がある,
という記事である。しかし日本で発売までは5年はかかるだろう,
と書かれていた。欲しい...。

今から15年も前の話である。



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