その5 かつらサロンの選択


さて、かつらを決心したものの、かつらはどうやって手に入れたらよいのだろう。 世間一般では、 かつらを決心した人はまずは大手2社へのどちらかへ行くらしい。

何しろ、いつもテレビでCMをやっているし、どんな雑誌にも広告が載っている。
かつらについてなんて誰にも相談できない以上,知っているところへ行くしかない。
自分もご多分にもれず、大手A社へ行くことにした。

かつらの広告では、まず髪の毛の無料チェックをするから、フリーダイヤルへ電話して、とある。 そこでフリーダイヤルに電話すると、診断をしますからサロンへ来てください、
とのこと。まぁそうだろうな。話は聞きたいし、早速、予約をして出向く。
駅前のビルの地下1階のワンフロアを借り切った店舗らしい。
地下というのはちょっとイメージ悪いが,照明は明るいし,内装もきれいだ。

個室に通され、店員が現れる。30歳くらいの男性店員だった。
ヘアチェックだのなんだのした後,いろいろ説明を2時間ほど聞かされた。
要するにこのままではだめになる一方だから「かつら」を買え,ということである。
「かつら」... いざ、現実を目の前にすると、やはり抵抗はある。かつらだぞ、かつら。
一番不安な点をぶつけてみた。
「ばれないように、かつらを着ける方法はあるでしょうか...」
「もちろんだいじょうぶ。いい方法があります。」
実は,どの客もする質問らしい。瞬時に答えが返ってきた。
A社のお勧めプランは,大きさの違う かつらを4つ買い,小さな かつら から始めて数ヶ月ごとに切り替えていく,というものであった。気になる価格を聞くと,見積もりを持ってきた。
全部で120万円である。

120万円!?

なにしろ、かつらを4つ同時に注文するわけであるから,すごい値段になる。
かつら の正規価格はもっと高いのだが、4つセットということで値引きした価格だそうだ。
値引きして120万円...かつらって、そんなに高いものだったんだ。
車が買える...。かつらと車が同じ値段...。
帰ってから悩んだ。120万円だぞ。120万円。
だが,鏡を見ていると...決心がついた。

数日後,店を訪れ,契約書に判を押して手付けの10万円を入れたのである。
今にして思えば、他店との比較もせずに勢いだけで、かつら の契約書に判をついたわけで、まったく、思いこみとは恐ろしい。
しかし、それは後で冷静になって初めて気付くことであり、「髪がなくなる」というせっぱつまった状況下では、わからないのである。


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