その14 かつら修理になった



1年ほどすると,修理の必要が出てきた。
修理の話をする前に,かつらの構造の話をしておこう。

かつら全体は黒いネットでできており,そこに毛が結びつけられている。(最近は肌色のネットで作られる場合も多い)
しかし,それでは分け目やつむじでは、ネットの網目が見えてしまう。
ネットは太いヒモで出来ているから,そんな人工的なものが見えたらたちまちバレる。

そこで,つむじや分け目は見えてもいいように人工皮膚がつけてある。
肌色のビニールみたいなものだ。色はまったく自然で,これなら分け目が見えてもだいじょうぶだ。

しかし,問題が1つある。
この かつら の人工皮膚部分に植えてある毛は,上から差してあるだけで,しっかりと結んであるわけではない。つまり強く引っ張ると抜けてくるのだ。
これは、かつら店の店員も強調していた。
「人工皮膚の部分はぜったい引っ張らないで下さいね」
しかし,丁寧に取り扱っていても,1年経つ頃には分け目がずいぶん寂しくなった。これではなんのためのカツラかわからない。

他はふさふさなのにそこだけ寂しいというのは不自然である。
しかし、修理するには1ヶ月以上店に預けないといけない。
その間のために、かつらをもう1つ買わないといけないのだ。30万円なり。
ちなみに,修理は3万円だった。


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