その16 大手かつらショップへ



本当ならクーリングオフに応じてくれた恩のあるA社を訪ねるのが筋なのだが,二度と出入りしないという誓約書を書いている。再度訪問してトラブルになってもいやだし,B社に行くことにした。

B社では他店からの乗り換えということで,ある程度は引いてくれた。
それでも中小かつらショップよりはかなり高い。
そんなに高いなら中小で探そうか,と思ったが,せっかくなので,前回,営業マンが家に訪問して社名を告げたため,契約がオシャカになったという話をしてみた。
その話を聞くと,営業マン,「それはひどい。ただちに担当者を処罰します。ご迷惑をかけた分,引かせて頂きます。」と,更に引いてくれた。

この業界,営業マンの移り変わりは激しいらしいし,3年前のやりとりが残っているとは思えないので,処罰するというのは恐らくリップサービスだろう。
余分なオプション(産毛)を付けたので,結局値段は変わらなかったが,それでも標準よりは安くなった。2個で75万円である。
産毛というのは,かつらの生え際を自然に見せるために細い毛を入れる,というもので勧められたのでつけたが,全然意味がなかった。ほとんど見えないのだ。
第一,産毛が見えるほどじっくりみられたら,際は不自然なのだから,産毛がついていようがついていまいが,かつらとバレることは間違いない。
結局,値引いた分,この産毛オプションで相殺されてしまったから,支払額は変わっていない。
あとで考えてみれば,営業マンの営業トークにはめられたような気もする。


前回,ちょうどの大きさで作って失敗したため,今度は大きめに作ることにした。
ちなみに,かつら は少々の大きさの違いでは値段も変わらないし,自然さだって同じだ。つい,最小限の大きさの「かつら」の方がばれにくいような気がしてぎりぎり小さいやつを作りたい衝動に駆られるが,大きい,小さいといっても高々数センチの差。これでバレルかどうかが決まる事なんてない。それより,隠しきれなくなるリスクの方が怖い。

前回のは「部分を隠す」というイメージだったが,今回は大きくしたため,どちらかというと「かぶる」という感じになった。

さて,サロンはさすがに中小と違い,豪華である。
なにせ自社ビル。1階から最上階まですべてB社なのだ。
1部屋1部屋も広いし,カットする店員もみな若い。(たまにお年を召した方もいるが)
若い女性の店員さんも多く,あたるとちょっとうれしかったりする。

腕前自体は,中小も大手も変わらないように思う。
むしろ,大手の方が入れ替わりが激しく,よい店員にあたった時と,そうでない店員にあたった時の差が大きい。
一度,ものすごく上手にカットしてくれる店員さんがいたので,名札の名前を覚えておき,次回,電話で予約する際に指名しようとした。しかし,指名はできないという。
後日,店員との雑談の中で,この話をしてみると,営業上の理由だとわかった。
固定客が多数つくと,その客を連れて独立してしまうからなんだそうな。
確かにあり得そうな話ではある。
しかし,かつら会社の気持ちもわかるが,客からしてみれば気に入った店員を指名できないのはなんとも不合理な話である。



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